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血圧が高くなる原因|二次性高血圧

高血圧のほとんどが原因不明の「本態性高血圧」であることが多いですが、中には原因があり、その原因を治療すれば完治する病気であることがあります。

今回は二次性高血圧について解説していきたいと思います。

 

高血圧とは?

前回の記事でも紹介しましたが、もう一度高血圧がどんな病気かお話ししたいと思います。

血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。
よく、血圧の「上」や「下」という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。

収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。

 

成人における血圧値の分類

成人の血圧値は、以下のように分類されます。

収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上の人は高血圧に該当されます。

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二次性高血圧

明らかな原因疾患があり、その疾患の徴候として高血圧がみられる状態のことです。
特に、若い方や、50才を過ぎて発症した高血圧には、何らかの原因があることが多いです。
したがって、高血圧の原因を調べすにお薬がすぐ始まるということはなく、まず原因を探るべきです。
二次性高血圧の場合は、原因となる疾患の治療によって完治または軽症化が期待されます。

二次性高血圧の原因となる主な疾患は以下のものです。

原発性アルドステロン症

この病気は、腎臓のそばの副腎という臓器に、アルドステロンという血圧を上げるストレスホルモンをたくさん作る良性腫瘍により発症します。
その特徴として、血液中のカリウムが低いことが挙げられますが、正常値の方もいます。
この病気かどうかは、横になって安静にしたあとの採血が必要です。
座って採血すると血中のストレスホルモンが上がってしまうからです。

大動脈縮窄症

この病気の頻度は低いですが、最初に疑われないと一生見逃される病気です。
大動脈は腕へ血管を分岐し、その後足へとつながります。
腕への血管の分岐以降に先天的な「縮窄」が存在すると、腕の血圧は高く、足の血圧は低い、といった結果になります。
若い方の高血圧診断には、手足の血圧を同時に測ることが大事です。

腎血管性高血圧

動脈硬化は腎臓につながる腎動脈にもおきます。
高血圧患者さんの何%かは、腎動脈が狭窄していることが原因である場合があり、適切に診断され腎動脈を広げる治療により高血圧の薬を飲む必要がなくなる場合もあります。

薬剤誘発性高血圧

高齢者の原因の明らかな高血圧ではこの薬剤による高血圧が一番多いと思われます。
その中でも多いのが、整形外科などで処方される痛み止めです。
一般に、漢方薬は副作用がない、と信じられていることがありますがそんなことはありません。
「甘草」を含む漢方薬は、ストレスホルモンであるアルドステロンの分解を抑制し、「偽性アルドステロン症」を引き起こし、血圧が上がり、血中のカリウムが低下します。

 

まとめ

高血圧は自覚症状がほとんどなく、自分では気づかないので、毎年健診を受けることが極めて重要です。

健診で行う心電図や眼底検査では、高血圧による長期の影響がわかることがありますので、これらの検査を受けることも有用です。

今回は二次性高血圧について解説しました。