多くの方がかかる病気「白内障」。
その中でもアトピー性皮膚炎が原因で起こる白内障を「アトピー性白内障」と呼びます。
ではアトピー性白内障の原因は何なのでしょうか。また、どのような治療を行うのでしょうか。
この記事では「アトピー性白内障」について分かりやすく解説します。
アトピー性白内障とは
アトピー性白内障を理解する上で、まず白内障とは「どのような病気か」について確認しておきましょう。
白内障とは、眼の中にある水晶体が加齢とともに白く濁って視力が低下してしまう病気です。
水晶体は透明で楕円の形をしており、眼の中でレンズの役割を担う器官です。外からの光を集めてピントを合わせる機能を持っています。本来、水晶体は透明で正常にはたらくわけですが、何らかの原因によって白く濁ってしまい、外からの光をうまく集めることができなくなる場合があります。この状態を白内障と呼びます。
白内障は加齢が原因であることがほとんどですが、その他にもアトピー性皮膚炎が原因で起こることもあります。このアトピー性皮膚炎が原因で起こる白内障を「アトピー性白内障」と呼びます。
アトピー性皮膚炎とアトピー性白内障の関係性は不明ですが、皮膚炎によって目をこすったりする行為が関与している可能性が指摘されています。アトピー性白内障は、皮膚炎にかかっている期間、アトピー性皮膚炎の症状が重いほど白内障を合併する率が高いとされています。
アトピー性白内障の治療
アトピー性白内障の治療は、加齢による白内障と同じく、白内障手術により治療が行われます。
アトピー性白内障は、加齢性白内障と比較して急激に視力が低下するケースもあるため、早急に治療が必要となる場合があります。
またアトピー性白内障は網膜に亀裂や穴ができる網膜裂孔や、網膜が眼底から剥がれてしまう網膜剥離といった合併症を発症していることが多く、通常の手術よりも治療が複雑な傾向にあります。
そのため治療先については、白内障手術に加えて網膜剥離などの治療に精通した医療機関での治療が望まれます。
以上、この記事では「アトピー性白内障の原因や治療」などについて特集しました。
ご紹介した内容が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。