多くの方がかかる病気「白内障」。
その中でも眼の外傷が原因で起こる白内障を「外傷性白内障」と呼びます。
この記事では「外傷性白内障」について分かりやすく解説します。
外傷性白内障とは
外傷性白内障を理解する上で、まず白内障とは「どのような病気か」について確認しておきましょう。
白内障とは、眼の中にある水晶体が加齢とともに白く濁って視力が低下してしまう病気です。
水晶体は透明で楕円の形をしており、眼の中でレンズの役割を担う器官です。外からの光を集めてピントを合わせる機能を持っています。本来、水晶体は透明で正常にはたらくわけですが、何らかの原因によって白く濁ってしまい、外からの光をうまく集めることができなくなる場合があります。この状態を白内障と呼びます。
白内障は加齢が原因であることがほとんどですが、その他にも眼の外傷によって起こることもあります。この眼の外傷が原因で起こる白内障を「外傷性白内障」と呼びます。
外傷性白内障は、殴打や障害物と激突するなどして眼に強い衝撃を受けたり、眼に何かが刺さったりすることにより水晶体や水晶体の周辺組織が損傷することが原因で起こります。
外傷性白内障の主な症状としては、視力の低下があげられます。この視力の低下は、外傷後すぐに現れる場合もあれば、徐々に症状が進行して外傷後数年後に自覚する場合もあります。
外傷性白内障の治療
外傷性白内障の治療は手術が基本となります。ただし、外傷の度合いによって手術の方法は変わります。
外傷によって水晶体を支えるチン小帯が切れてしまい、水晶体が前房内、硝子体内に落下してしまう水晶体脱臼などの手術は難易度が高いとされます。そのため手術を行う医師には高い技術が求められます。
外傷性白内障の治療先を探す場合は、治療実績や治療の特徴など病院・クリニックの情報をしっかりと調べて受診するのがよいでしょう。
以上、この記事では「外傷性白内障」について特集しました。
ご紹介した内容が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。