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高血圧|血圧の値の基準について

  • 2020年8月31日
  • 2021年4月19日
  • 高血圧

前回は高血圧の症状や合併症の危険性について解説しました。

今回は、「高血圧|血圧の値の基準」について解説していきたいと思います。

 

高血圧について

前回の記事でも紹介しましたが、引き続き、高血圧がどんな病気かお話ししたいと思います。

血圧とは、血液が血管を流れる際に、血管にかかる圧力のこと。
よく、血圧の「上」や「下」という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことです。
下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。

収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。

 

血圧の値の基準について

成人の血圧値は、以下のように分類されます。
前述のとおり、収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上の人は高血圧に該当されます。

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高血圧治療ガイドラインについて

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」が 2019 年 4 月に新しくなり、高血圧治療ガイドライン 2019(JSH2019)となりました。

120/80mmHgから要注意!

高血圧治療ガイドライン 2014(JSH2014)では、140/90mmHg 未満の血圧は正常域血圧とされていました。
しかし、その後の研究で、120/80mmHg 未満と比べると、120-129/80-89mmHg、130-139/85-89mmHg の順に脳心血管病の発症率が高いことが分かりました。
また、120-139/80-89mmHg の血圧の方は、その後高血圧症になる確率が高いことも分かっています。
高血圧になる前の段階から、生活習慣に注意して血圧が上がらないようにすることが重要です。

高血圧治療ガイドラインとは?

高血圧治療ガイドラインというのは、病気をどのように診断、治療するとよいかということについて、科学的根拠に基づいて説明している文書のこと。
脳心血管病などの高血圧合併症の発症を予防し、その進行を抑制するための標準的な診療をすべての医療者に示しているというもの。
日本高血圧学会は、このガイドラインの活用によって、血圧管理をはじめとした適切な治療が実践されることを期待しています。
高血圧治療ガイドラインは、2019年4月に改訂・発刊されました。
この改訂版では、すべての人に、正しい生活習慣を行うことの重要性を強調しています。

 

高血圧の治療について

高血圧の治療は、将来起きる可能性のある脳心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)や腎機能の悪化を予防するために行います。
一般的な治療の目標として、75歳未満は診察室血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上でも140/90mmHg未満を目指します。
合併している病気の状態などによっては、より厳格に下げたほうがよい場合や、逆に慎重に下げたほうがよい場合があります。
また、下がりすぎによって血圧を下げるメリットよりも副作用などのデメリットの方が大きくなってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

まとめ

高血圧は高くなる前にしっかり生活習慣を整えることが重要ということですね。
血圧が正常範囲内でも、少し高めに出た場合などは今一度、自身の食生活を振り返ってみましょう。

今回は、「高血圧|血圧の値の基準」について解説しました。

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