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糖尿病|低血糖に注意

  • 2020年10月29日
  • 2020年11月19日
  • 糖尿病

糖尿病治療では低血糖が起こることがあります。

低血糖とは、一般に血糖値が70mg/dl以下になったときをいいます。

 

 

今回は「糖尿病の低血糖」について解説していきたいと思います。

 

糖尿病について

糖尿病とは、血糖を下げるインスリンのはたらきが不十分でないため、血糖値が高くなる病気です。
放置していると、いろいろな臓器に合併症が起こるリスクが高まります。

食事をすると血糖値が上がります。

上がった血糖値をさげてくれるのがインスリンというホルモンです。

糖尿病とは、このインスリンによる血糖を調節する仕組みがうまく働かなくなり、高血糖になってしまう病気です。

 

糖尿病の診断基準について

初回の検査で以下の項目を検査します。

1.空腹時血糖値126mg/dl以上
2.75gブドウ糖負荷試験で2時間血糖値200mg/dl以上
3.随時血糖値200mg/dl以上
4.HbA1c 6.5%以上

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別日に再検査をして再び1~4のいずれかに該当すれば、糖尿病と診断されます。

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低血糖の症状

低血糖になると、脳に糖が運ばれなくなります。

脳にとって、ブドウ糖は唯一のエネルギー源です。

それが足りなくなると、脳は停電と同じ状態に陥り、正常に機能しなくなります。

そこで、必死で電源を確保しようと、アドレナリン(エピネフリン)、コルチゾール、グルカゴンといった血糖値を上げるホルモンを分泌します。

これらのホルモンは、体を興奮状態にして、体内に蓄えたブドウ糖の貯金をくずし、血液中に糖を供給します。

そのとき、自律神経(血管や内臓の働きを調整する神経)のうちの緊張時に働く交感神経のほうが優位になります。

そして、冷や汗や手足の震え、動悸、頻脈、不安感などの症状(自律神経症状)が現れます。

これは低血糖の前駆症状(前ぶれ)で、血糖値の低下を警告するサインです。

こうした前ぶれは、血糖値が50〜70㎎/㎗のときに起こります。

この段階なら、ブドウ糖や甘いジュースを飲んだり、アメを口に含んだりすれば、症状は回復します。

低血糖が起きるきっかけ

食事を抜いたり、食事時間が遅れたりといった食事と薬の不適合が最も多く、次に薬の量を間違えたり、飲み過ぎたりしたケース。

さらにカゼや夏バテなどで体調不良の日(シックデイ)や、大量飲酒、運動のやり過ぎなどが挙げられました。

重症低血糖になる前に

対処が遅れれば、さらに血糖値が30〜50㎎/㎗まで下がり、中枢神経に異常を来す症状(中枢神経症状)が現れてきます。

例えば、めまい、目のかすみ、眠気、倦怠感、頭痛、思考力低下、錯乱、異常行動などです。

こうした「重症低血糖」の状態までくると、早急に医療機関へ搬送してもらい、血糖値を70㎎/㎗以上に上げる治療を受けなければなりません。

治療が遅れると、脳に後遺症が残ったり、意識障害や昏睡を起こしたりすることもあります。

短時間の高血糖が合併症を起こして、すぐに死に結びつくことはありません。

しかし、重症低血糖は対処を誤ると、命にかかわることもあるので、注意が必要です。

 

まとめ

低血糖と感じたら絶対に我慢しないで、主治医の指導どおりに糖分をとって、安静にしてください。

おさまらない場合は直ちに主治医に連絡してください。

 

今回は「糖尿病の低血糖」について解説しました。

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